「無償化」は財政が豊かだからできるのか

前回の記事で、「無償化」は「バラマキ」なのか、について考えを示しました。では、その財源はどうするのか、現在の品川区の取り組みを紹介するとともに、今、自民党と日本維新の会が進めようとしている「高校無償化」についても、少しふれられたらと思います。
森澤恭子 2025.11.04
読者限定

区長(首長)の大事な権限のひとつに予算編成権があり、「区民の幸せ」のために、お預かりした税金をどう有効に使っていくのか、どうしたら最大限区民に還元できるのか、について方策を考えていくことが仕事になります。そういった中で、前回紹介したように、品川区では、「自己責任社会」から転換し、「弱者を救うのではなく、弱者をうまない社会」を構築していくべく、誰もが使う基礎的な行政サービスを所得制限なく無償で提供する、いわゆるベーシックサービスの考え方をもとに様々な施策に取り組んでいます。

「無償化」の財源をどう捻出するのか

この記事は無料で続きを読めます

続きは、1278文字あります。
  • 私立を含めた高校無償化は優先順位が高いのか

すでに登録された方はこちら

読者限定
品川区「共働きで子育てしやすい街1位」その背景
読者限定
“お米券”を配るのか~地方自治体の悩み
読者限定
東京2025デフリンピックからその先へ
読者限定
唯一の被爆国だからこその役割を忘れてはいけない
読者限定
「女性活躍」はもういらない
読者限定
「無償化」は「バラマキ」なのか
読者限定
議員定数を削減と合わせて議論が必要だと考えること
読者限定
"女性"首長として感じた初の"女性"総理誕生の意義と期待