東京2025デフリンピックからその先へ

11月26日、東京2025デフリンピックが閉幕しました。デフリンピックとしては100周年の記念の大会でもありました。今後はレガシーとして、手話言語のさらなる理解促進を含め、障がいの有無に関わらず誰もが安心して暮らしていける共生社会へとつなげていくことが重要です。
森澤恭子 2025.11.27
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"He is deaf."ーー高校時代アメリカの留学先でいとこをそう紹介されて、初めて"deaf(デフ)"という単語にふれ、それが耳が聞こえない人のことを指すのだということを知りました。一方で、パラリンピックに比べ、日本では「デフリンピック」はなかなか馴染みのないものであります。当初の認知度も10%台というところでもあり、品川区では昨年から「デフリンピック認知度120%プロジェクト」と銘打って、デフリンピックの認知度を広めていこう、と品川区聴覚障害者協会などと連携してイベントや動画での発信などに取り組んできました。また、品川区公式デフリンピックサポーターとして、区内在住でデフサッカー日本代表元監督の植松隼人さん、パラ陸上選手の湯口英理菜さん、そして、区内の明晴学園(※日本で唯一日本手話を第一言語、書記日本語を第二言語とするバイリンガルろう教育を行う私立学校)のみなさんに就任いただき一緒に盛り上げてきました。

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  • 東京2020大会の無念を経て
  • デフリンピックを契機にその先へ

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