品川区「共働きで子育てしやすい街1位」その背景

この度、日経クロスウーマンと日本経済新聞社の「共働き子育てしやすい街ランキング2025」で品川区が1位を獲得しました。この間、「孤独な子育てをなくしたい」「子育てが社会から応援されていると感じられる日本にしたい」という想いで、アウトリーチやつながりを重視し産前産後学齢期まできめ細かな施策を展開してきたことを評価いただきとても嬉しく思っています。
森澤恭子 2025.12.15
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孤独な子育てをなくし、虐待の未然防止に取り組みたいと、都議時代に注目していたのが「おむつ宅配」でした。虐待で死亡した子どもの中で一番多いのが0歳児だからです。そこで、2022年の選挙公約に「おむつ宅配」を掲げ、次年度から「見守りおむつ定期便」として事業をスタートしました。コロナ禍で里帰りもできない、親に来てもらうこともできない、児童センターにも出かけられない、とマンションの1室で0歳児と2人鬱々とした気持ちを抱えながらも電話で相談するほどではないかなと相談を躊躇するという声を聞きました。困りごとがあっても相談するほどではないかな、と行政の窓口をたたくのはハードルが高いのが実情だと思います。

行政から区民へと手をのばす"アウトリーチ"とつながり

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  • できるだけ同じ人が見守りを
  • 子どもの食の支援、家庭環境によらず希望する進路を選択できるように

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